2016/08/15
今回のご依頼は、6月に開催された機械要素展で名刺交換させて頂いたお客様からの紹介でした。
お客様からの相談内容は、大型医療機械に取り付けるビスカバーへの塗装です。
直径20ミリ程のカバーを着色して欲しいとの事です。しかも、このビスカバーの素材はPEで、従来の塗装仕様では密着しません。そこで、「PEに塗装が出来る」と、当社を紹介頂いた経緯です。
今回の相談内容は、個人的に感心深いものでした。大型機械やロボットは「機能」に優れて当然の品物です。(だから、デザイン性は少し欠けている・・・)とは、言いませんが、ヴィジュアルがいささか重要視されていないような気がします。(個人の見解です)
当社のロボットが・・・と、批判するつもりもありません。が、一言・・・
当社にある塗装ロボットも機能は抜群です。正確性・一定動作・労働力など、ロボットの勤勉な様には頭が上がりません。しかし、デザインがちょっとナンセンス・・かな。と言うよりかは、伝統的な型と言うか、恐らくデザイン(型・色)にこだわりはないと思うのです。当然、ロボットの価値は機能にあるので、「デザイン」と言った視点は後回しになるのでしょう。
とは対象的に、今回のご依頼は、大型医療機械のビスカバーに「色」でアクセントを付け、機械そのものに特徴を持たす、デザインに寄ったアイデアでした。
不思議な愛着心が芽生えます。(個人的な見解ですが・・)
当社では、PE・シリコン・エラストマー等、軟質と位置づけられる素材への密着を成功させた、「ワレンコート」を開発しました。ワレンコートでは、ある“特殊”な処理で、軟質素材の表面を改質し、また、“特殊”な塗料で屈折する素材にも塗膜を追随させます。
ワレンコートでは、始めから100%の密着保障は出来ません。何故かと申しますと、生地を成型するメーカーによって製造仕様が異なるからです。つまり、適正なプロセスを構築する為に、何度か試作を繰り返す必要があります。
今回の試作は、当社が常備してある塗料を使用する事と、特殊処理の1回分の作業は無償でお受けする事で決まりました。試作後の密着クロスカット試験は問題なくクリア。数週間後には、量産で発注を頂けました。
ワレンコートブログ:ふにゃふにゃ素材も密着OK!ワレンコートをご紹介!!
製作者コメント COMMENT
今回のご依頼は、6月に開催された機械要素展で名刺交換させて頂いたお客様からの紹介でした。
PE(ポリエチレン)素材への塗装が出来るメーカーが探していた。
お客様からの相談内容は、大型医療機械に取り付けるビスカバーへの塗装です。
直径20ミリ程のカバーを着色して欲しいとの事です。しかも、このビスカバーの素材はPEで、従来の塗装仕様では密着しません。そこで、「PEに塗装が出来る」と、当社を紹介頂いた経緯です。
お客様の心を「色」で掴む、素晴らしいアイデア。
今回の相談内容は、個人的に感心深いものでした。大型機械やロボットは「機能」に優れて当然の品物です。(だから、デザイン性は少し欠けている・・・)とは、言いませんが、ヴィジュアルがいささか重要視されていないような気がします。(個人の見解です)
当社のロボットが・・・と、批判するつもりもありません。が、一言・・・
当社にある塗装ロボットも機能は抜群です。正確性・一定動作・労働力など、ロボットの勤勉な様には頭が上がりません。しかし、デザインがちょっとナンセンス・・かな。と言うよりかは、伝統的な型と言うか、恐らくデザイン(型・色)にこだわりはないと思うのです。当然、ロボットの価値は機能にあるので、「デザイン」と言った視点は後回しになるのでしょう。
とは対象的に、今回のご依頼は、大型医療機械のビスカバーに「色」でアクセントを付け、機械そのものに特徴を持たす、デザインに寄ったアイデアでした。
不思議な愛着心が芽生えます。(個人的な見解ですが・・)
PE素材、密着不良の問題を解決する「ワレンコート」
当社では、PE・シリコン・エラストマー等、軟質と位置づけられる素材への密着を成功させた、「ワレンコート」を開発しました。ワレンコートでは、ある“特殊”な処理で、軟質素材の表面を改質し、また、“特殊”な塗料で屈折する素材にも塗膜を追随させます。
ワレンコートでは、始めから100%の密着保障は出来ません。何故かと申しますと、生地を成型するメーカーによって製造仕様が異なるからです。つまり、適正なプロセスを構築する為に、何度か試作を繰り返す必要があります。
今回の試作は、当社が常備してある塗料を使用する事と、特殊処理の1回分の作業は無償でお受けする事で決まりました。試作後の密着クロスカット試験は問題なくクリア。数週間後には、量産で発注を頂けました。
ワレンコートブログ:ふにゃふにゃ素材も密着OK!ワレンコートをご紹介!!
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