職人の手吹き塗装を、ロボットで自動化
職人不足の中でも、量産品を安定供給いたします
当社の職人技を実現できる塗装ロボットの動きを開発
オークマ工塗装は、手吹き塗装30年の経験を持ち、複雑形状や難しい塗装にも職人技で対応してきました。現在も若手職人の育成に力を入れていますが、日本では職人不足が深刻な問題となっています。
そこで、当社は職人技を実現できるロボットの動きを自社開発しました。このロボットにより、職人が高齢化し不足する中でも、塗装品の安定供給が可能です。
案件ごとに手吹き塗装かロボット塗装を提案いたしますので、ぜひお問い合わせください。
手拭き塗装のメリットは、多品種小ロットや複雑形状への対応です。
当社のロボット塗装は、熟練の塗装職人がティーチングを行い、より精度の高いプロセスを組む事が出来ます。
ロボットは技術講習を受けたら誰でも扱える訳ではありません。
塗装職人ならではの五感や経験がなければ、ただのロボットで終わってしまいます。
オークマ工塗のロボットは、熟練の技術を叩き込んだ信頼高い塗装ロボット職人です。
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- ティーチングにより職人とまったく同じ動きが出来る。
- 定速度・定動作・定リズム。一寸の狂いなく吹き付けが出来る。
- 決められた塗料の量・エアー量・パターンで対象物に吹付けが出来る。
- 塗料吐出量・スプレーガンの角度送りスピード誤差なく出来る。
- 複雑形状でも、一定の動作でポイント部分に吹き付けが出来る。
- 塗装ガン360度回転。色ムラなく均一に塗装が可能。
- 僅差微かの膜厚なので、大ロットでも色のバラつきが出ない。
- 毎時間、温度と湿度管理。一年間を通して作業環境を管理。
- 熟練の塗装職人が毎時間、塗料を微調整する。
試作 | 要求に応じます。 |
対応サイズ | 300㎜×400㎜の網に乗る5㎏以下の製品 |
ロット | 業種によって異なる為、要相談。(多品種・同色の場合、小ロット対応可) |
色 | 限定なし。 |
塗料 | メラミン・アクリル・ウレタン |
素材 | 金属全般(アルミ・亜鉛・鉄・ステンレス等)、樹脂全般(ABS,PP等)、その他 |
処理 | 六価クロム酸・三価クロム酸・リン酸亜鉛・トリクレン等々可。 |
塗装ロボットで実現できること
ロボットには多品種少量対応はできない?
■ 対応可能です!
当社の塗装ロボットは、多品種少量生産にも対応可能です。色が同じ部品であれば色替えの必要がないため、生産効率が向上します。具体的には、300×400の網に収まる5㎏以下の品物であれば、アルミ、亜鉛、鉄、ステンレスなどのさまざまな金属に対して塗装が可能です。多様な製品の塗装ニーズに柔軟に対応できます。
人の手による塗装と同じ程度の複雑形状に対応できる?
■ 可能です!
当社の塗装ロボットは、高度なティーチング技術により、人の手による塗装と同じ程度の複雑形状にも対応できます。職人の技術をロボットにプログラムすることで、均一で高品質な塗装を実現しています。難易度の高い塗装作業でも安定した品質を提供できます。
ダイカスト(ダイキャスト)の塗装にも対応できますか?
■ はい、対応可能です!
当社の塗装ロボットは、アルミや亜鉛ダイカスト(ダイキャスト)および鋳物の塗装にも対応しています。ダイカストの塗装は、特に均一な仕上がりが求められますが、当社のロボットはこの要件を満たし、高品質な塗装を提供します。また、依頼先の廃業や品質の不安定などの問題がある場合も、一度ご相談いただければ、最適なソリューションをご提案します。
塗装ロボットと職人による塗装の比較
■ 量産塗装の場合
ロボットは大量生産において、安定した品質と効率的な生産を提供します。人間の職人は最高の品質を提供できますが、量産には限界があります。
■ 小ロット塗装の場合
少量生産やサンプル塗装では、塗装職人が迅速かつコスト効率の面で優れています。ロボットはティーチングに時間がかかるため、小ロット生産には適していません。
用途に応じて、塗装職人と塗装ロボットのどちらを選択するかが重要です。大量生産にはロボット、小ロット生産には職人が適しています。
ロボット塗装の長期的なメリット
ロボット塗装は、ダイカスト塗装についても、自動車産業など多くの製造業で利用されています。オークマ工塗では、2014年からロボット塗装を導入し、現在では3台のロボットを運用しています。毎年アップデートを行い、最適な塗装方法を提案しています。
■ 高精度
ロボットはプログラムされた通りに動作するため、均一で高精度な膜厚の塗装が可能です。これにより、品質のばらつきを抑え、常に安定した仕上がりを提供できます。
■ 高効率
一度設定されたロボットは連続して塗装作業を行えるため、生産効率が大幅に向上します。これにより、大量生産が求められる場面で特に効果を発揮し、コスト削減にも寄与します。
■ 職人のティーチング
熟練の職人が直接ティーチング(設定)を行うことで、長年の経験と技術をロボットに反映させることができます。これにより、職人の技術をそのまま再現し、常に高品質な塗装が可能となります。また、内製化することでティーチング費用を削減し、迅速かつ柔軟に仕様変更にも対応できます。
■ 持続可能な運用
ロボットは休むことなく作業を続けるため、24時間体制での運用が可能です。これにより、生産ラインの稼働率が向上し、納期の短縮や急な増産にも柔軟に対応できるようになります。
■ 環境への配慮
ロボット塗装は塗料の使用量を最適化できるため、無駄を減らし環境負荷を軽減します。また、均一な塗装により再作業の回数が減り、資源の節約にも繋がります。
ロボット塗装 課題解決事例
問題1 色ムラ・色ブレ
複雑形状の入り組んだ部分が、毎回色が薄く青くなっていて検査で苦労している。
問題2 リコートによる膜厚オーバー
塗装屋さんから「不良は出るから塗り直しは絶対必要!」と、膜厚オーバーは多少否めないと強く言われて困っていると相談。
問題3 レベリング
表面がボコボコだったりカサカサだったり、塗膜のレベリングにバラつきがありました。
焼付塗装の「剥がれ」で困っています!
焼付塗装の『剥がれ』問題は、職人による塗装かロボットによる塗装かという違いではなく、『下処理』にあります。当社では専用の下処理工場を有し、丁寧かつ徹底した下処理を行っています。
ダイキャスト製品に塗装する上で注意するべきことは「脱脂の工程」です。生地には特殊な機械油が付着しているため、完全にその油を落としきる必要があります。
アルミダイキャストの前処理で最適な
「クロム酸処理」
アルミダイキャストへの塗装で最も大切な工程は「前処理」です。前処理で半分以上の塗装性能が決まってしまうと言っても過言ではありません。そして、前処理で最適なのは「クロム酸処理」です。
クロム酸処理は安価で防錆・密着力に優れています。近年環境対応により6価クロム処理が避けられ3価クロム・ノンクロム処理に移管しています。ただし、性能は圧倒的に6価クロム処理の方が優位です。3価やノンクロムに変更するときは慎重に検討する必要があります。例えば塗装工程もプライマーを追加する、塗料性能を上げるなどの対応が必要です。
■ 三価クロム酸処理工程